独立記念日のキャンペーンでEC売上をアップするには

ホリデーシーズンらしく彩ったマーケティングキャンペーンはECの売上増加に非常に効果的です。夏の暑い日が続く期間中は大きな祝日やイベントがないと思われるかもしれませんが、7月4日のアメリカの独立記念日は見逃さないようにしましょう。

もしあなたがグローバル市場への参入を目指しているのなら、独立記念日のようなアメリカ固有の祝日をうまく利用することで7月の売上を大きく伸ばすことができます。しかし何より重要なのは、今回ご紹介するECのプロモーション戦略は売上アップとブランド認知度向上に関してです。

みなさまのビジネスが独立記念日に打ち上げられる花火のように華々しい成功を収められるように、画期的、そして高いコンバージョン率を狙える7月向けのキャンペーン案をこれからご紹介いたします。

#1. 記念日らしいデザインの活用

独立記念日のキャンペーンには人目を引くようなデザインを取り入れましょう。

昔から独立記念日には特に晴れやかさや陽気さといったイメージが持たれています。たとえば赤や白、青を使ったデザイン、花火の画像、BBQ、夏を連想させる絵文字などがおすすめです。

オンラインでプロモーションを展開するときは華やかな演出を心がけましょう。また、独立記念日をテーマにしたメールのデザインをいくつかご紹介します。

#2. 独立記念日向けの価格割引

独立記念日用のデザインはEC店舗を彩るためだけに使うのではなく、せっかくなのでその魅力的なデザインをセールイベントの促進にも活用しましょう。

もしあなたのECブランドが中流層・低流層向けの市場に商品やサービスを提供している場合、価格割引は手っ取り早い売上アップの方法であり、今回ご紹介するキャンペーン案の中でもっとも展開しやすい戦術の1つでもあります。

一般的に、ホリデーシーズン中の消費者は普段よりもブランドとのエンゲージメントが増え、さらに割引を求めているので非常に簡単に商品の購入につなげることができます。このあとご紹介しますが、あなたに求められているのは消費者の気を引くことだけなのです。

割引については下記の3つがおすすめです。

  • 独立記念日に合わせたクーポンコード(Firecracker(花火)やIndependence(独立)など)の提供
  • 赤色、白色、青色の商品に割引を適用
  • カウントダウンタイマーを使って消費者を盛り上げ、FOMOを喚起

割引やキャンペーンは短期的な売上アップにも使える優れた戦略ですが、長期的なマーケティング計画にも取り入れることができます。独立記念日のキャンペーンを活用してより多くのリードを獲得し、ブランドの生涯顧客になってもらえるように育てていきましょう。

リード獲得についてはこの後お話します。

#3. 独立記念日を活用してリード獲得

独立記念日の売上アップには2つのやり方を組み合わせることをおすすめします。まず、独立記念日をテーマにしたクーポンコードを既存顧客に送ります。その後、オプトインのキャンペーン経由で新たなリードにクーポンコードを送ります。

これはどのように作用するのでしょうか?

オプトインのキャンペーンとは、ポップアップやフローティングバナー、カルーセル広告でリードを獲得する方法ですがウェブサイトの訪問者は何か見返りがないとメールアドレスを提供してくれません。そこでクーポンの出番です。既存顧客にはクーポンというギフトを提供し、クーポンとオプトインを組み合わせて新たなリードを獲得しましょう。

このキャンペーン案には2つの目標があります。

1. 顧客基盤の拡大

2. 平均注文金額のアップ

割引を提供していたとしても、多くの場合新規訪問客のほんの一部しか購入に至りません。しかしそれでも問題ありません。オプトインのキャンペーンによって新規顧客を時間をかけて育てることができ、それが平均注文金額の増加につながるからです。

既存顧客にはクーポンコードを、そしてオプトインする新たなリードに割引を提供することで顧客基盤全体をカバーすることができます。

#4. ソーシャルメディア

ソーシャルメディアはホリデーシーズンや記念日のプロモーションにおける要となる存在です。独立記念日がテーマのハッシュタグや画像、コンテンツをソーシャルメディアでシェアすることでエンゲージメント、インプレッション数、そしてフォロワー数を劇的に増やすことができます。

InstagramやFacebookで戦略的なマーケティングキャンペーンのローンチは難しいかもしれませんが、諦めないことがとても重要です。ある調査では、消費者の半数以上がホリデーシーズン中のブランドの存在感が購入意思決定に直接影響すると回答しています。

具体的な方法をいくつかご紹介します。

  • プロフィール写真に赤、白、青色を取り入れる
  • Facebookのヘッダをアメリカ国旗や花火の画像、もしくは愛国的な画像に変える
  • 独立記念日まで記念日が連想されるハッシュタグを使う
  • プロモーションイベントを開催する

ソーシャルメディアの投稿の最後に#IndependenceDayなどのハッシュタグを付けることでより多くの人に見てもらうことができます。このようなハッシュタグを検索しているユーザーがあなたの投稿を見にくるからです。

独立記念日をテーマにした投稿をするときは関連するハッシュタグを付け加えるようにしましょう。独立記念日向けの人気のあるハッシュタグはこちらにリストがあるのでぜひご覧ください。

プロモーションイベント

ソーシャルメディアはもっとも多くのエンゲージメントを獲得する投稿に反応し、それらの投稿を優先する仕組みになっています。

ソーシャルメディアでのプロモーションイベントの開催は、エンゲージメント率の上昇とユーザーのいいねやシェアの獲得につながる素早く確実な方法です。たとえば、ホリデーシーズンらしい演出のオンライン企画を開催して理想の顧客像にターゲティングした商品をプレゼントすることができます。

#5. 独立記念日向けのウェブサイト活用方法

たしかにソーシャルメディアを活用することでブランド認知度は向上し、ホリデーシーズンの売上を増やすことはできますが、売上アップにおいてさらに重要なのはウェブサイトです。

なぜウェブサイトが重要なのか?

それはソーシャルメディアと異なり、ウェブサイトでは商品やサービスの見せ方、そして顧客体験をより柔軟にコントロールすることができます。ウェブサイトを実際に所有しているのはあなただからです。

消費者に対するメッセージをよりコントロールできる

ウェブサイトにはリードの育成と商品販売のチャンスが多く存在しています。たとえばホリデーシーズン中に一番売りたい商品を紹介するポップアップ広告をウェブサイトに組み込むことができます。

リターゲティングピクセルを使えば、ユーザーがあなたのオンラインストア離脱後にどこへ行ったとしてもあなたのブランドを宣伝することができます。7月4日が過ぎ去り、独立記念日名物のホットドッグがすべて食べ終えられたあとでもあなたのブランドが第一想起になれる素晴らしい方法です。

ウェブサイトは他の媒体よりも顧客とブランド間のコミュニケーションをコントロールできるのでコンテンツ戦略の立案・実行の際は記念日をイメージしたテーマよりも顧客体験を優先するようにしましょう。

コンテンツはユーザーを楽しませるだけではなく、ターゲット顧客に情報を提供し、彼らが抱えているであろう課題を解決するべき存在です。

#6. メール配信システム

もちろん祝日やイベント当日にメール配信することもできますが、より戦略的にプロモーションしたい場合はイベントに合わせたテーマのメールシーケンスを考えることで成功率を高めることができます。

イベントに向けてメールシーケンスを計画することで、顧客とのタッチポイントが複数回生まれますし、顧客への周知や購買意欲の向上にもつながります。また、キャンペーンを盛り上げたり、話題性を獲得したりすることもできます。

独立記念日の数日前からメールマガジンの購読者に向けて数回メールを配信しましょう。そして、自動的にフォローアップメールを送信するように設定します。自動化されたリマインダーメールを送ることで購読者はあなたのブランドや商品に再度目を向けるようになる、その結果イベントのエンゲージメントを増やすことができます。

#7. 専用のランディングページの作成

ソーシャルメディアやメールを活用してユーザーを盛り上げたあとは、彼らをイベント専用のランディングページに誘導しましょう。

いかなるプロモーションを展開する場合でも専用のランディングページを用意することをおすすめします。ランディングページはカスタマイズや細かい調整によりできる限り多くのコンバージョンを獲得することができるためどのようなセールイベントにとっても欠かせない存在です。

ランディングページのデザインには記念日らしいテーマを取り入れるようにしましょう。たとえばページを赤や白、青で彩ったり、テーマに関連付けたCTAや花火のアニメーションを取り入れたりすることでユーザーを盛り上げることができます。

ランディングページにソーシャルプルーフを追加するという方法もあります。あなたが販売している商品の効果やメリットを紹介している商品レビューや動画を追加することでエンゲージメント率やROIを高めることができます。

セールイベントを成功させるために

夏の間は大きな祝日や記念日が少ないですが、ビジネスが小康状態にあるからといって売上目標を低く構える必要はありません。7月4日の独立記念日は短期的な売上を増やし、EC店舗の新たなリードを獲得できる絶好の機会です。

独立記念日を連想させる画像の使用や専用のランディングページの作成、ソーシャルメディアやメールマガジン、そしてウェブサイトを活用して商品やサービスを顧客にうまく宣伝しましょう。適切なプロモーションを実施したら、あとはゆったりと椅子に腰かけて独立記念日名物の花火を楽しみましょう。

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