2023年のECサイトデザイン

第一印象は大事ですが良い印象を与えるために十分な時間があるわけではありません。実際に、ユーザーはわずか50ミリ秒であなたのウェブサイトに対する印象を形成すると言われています。ECサイトにとってレベルの高い店舗デザインは最優先事項となります。ある調査では、企業は優れたデザインのECサイトを設計すべきだと85%の消費者が回答しています。

これらは何を意味するでしょう?

今回のブログでは2023年、そして以降も引き続きユーザーから高い評価を得られるおすすめのECサイトのウェブデザインをご紹介します。

ECサイトのウェブデザインが重要な理由

重要な理由、それはECサイトデザインのベストプラクティスを取り入れるとより商品が売れるようになるということです。しかし、そのためには多くのことが必要です。

まず、読み込み時間が早い、モバイル向けにデザインされている。そして店舗の移動が簡単であること、これらがECサイトのウェブデザインで欠かせない項目です。また、サイトが素敵であればそれだけユーザーも自身が一生懸命稼いだお金を使う価値があると感じてくれます。

ECサイトデザインに関する現在の統計を見てみましょう。

  • ページの読み込み時間がコンマ1秒でも遅れるとコンバージョン率が低下
  • 高い離脱率の一番の原因はレスポンシブデザインに非対応であること
  • 消費者の50%はウェブデザインがブランディングにとって非常に重要と捉えている
  • 消費者は高品質画像がECサイトにおけるもっとも重要な存在だと感じている
  • ある調査に参加した消費者の半数が操作性の低いウェブサイトから離脱
  • 雑然としたウェブサイトは小規模ビジネスがよく陥りがちな間違いだとウェブデザイナーの85%が感じている

あなたのECサイトでユーザーに良い体験をしてもらうことはコンバージョン率上昇に欠かせません。2023年のウェブデザインのベストプラクティスを取り入れることでユーザーの滞在時間を増やし、Googleにもあなたのサイトが高品質であると示すことができるでしょう。その結果、検索結果画面でもあなたのサイトが上位に表示され、より多くのトラフィックを獲得できます。

このようにECサイトのウェブデザインは顧客満足度と売上において重要な存在と言うことが分かります。また、ウェブデザインは長期的なトラフィック増加とより多くのクオリファイドリードを呼び込むキーでもあります。

ここからは2023年に向けたウェブデザインのベストプラクティスをご紹介します。

#1. 分かりやすいナビゲーションとシンプルなデザイン

ユーザーがあなたのECサイト上で迷子になってしまうのは問題です。分かりやすく、シンプルなウェブデザインは2023年に向けて取り入れるべきもっとも重要なベストプラクティスです。

雑然としたデザインのサイトは小規模ビジネスのオーナーがやりがちな大きな過ちということを忘れないでください。また、UXデザインのトレンドはユーザーの手間を減らし、購入プロセスを合理化してくれます。そもそも消費者がオンラインで買い物する一番の理由が利便性にあります。

もしあなたのウェブサイトが見た目も操作性も悪いとしたら、オンラインショッピングの目的をことごとく損なっていることになります。操作しやすく、簡単にフィルターや検索機能を使えるサイトを用意するようにしましょう。

そのためにはバイヤージャーニーのすべての工程をじっくり考える必要があります。各工程は合理的である必要があり、バイヤージャーニー上の移動もスムーズに行えるようにしなければなりません。そうすることでユーザーはあなたのサイトに残り、商品を購入してくれます。

ECサイトのナビゲーションのベストプラクティス

  • ブランドロゴ — ウェブサイト上にあるブランドロゴはすべてトップページにリンクするようにしましょう。ユーザーがあなたのサイトでどこに行ったとしても常にブランドログは見えるようにしておき、ロゴをクリックすればすぐにトップページに戻れるようにしておきます。
  • 商品カタログ — ユーザーが必要なものをすぐに見つけられるように商品カタログは適切な商品に簡単に切り替えられるように設計しておきましょう。
  • パンくずリスト — ECサイトにパンくずリストを取り入れることでユーザーはさまざまな階層への移動が可能になり、また検索範囲も拡大します。
  • フィルター機能 — フィルター機能があると大量の検索結果の中から不要な商品を除外できます。そのため、ユーザーは特定の商品ページに簡単に移動できます。
  • 検索バー — ユーザーが特定の商品やカテゴリー、ページを見つけるために検索バーは欠かせません。検索バーはすぐに見つかるようにしましょう。

また、合理的なナビゲーションとシンプルなデザインを目指すときはサイト全体のテーマを考慮する必要があります。

たとえば、何千もの商品を扱うECストアであれば可愛らしいウェブデザインをすることが最重要課題ではなく、便利な検索機能を備えたウェブサイトの設計が求められます。一方で、小規模な店舗の場合は華やかな要素を取り入れたデザインをする余地もあるでしょう。

#2. 高品質な画像

ECサイトにとって高品質な画像は必須です。ユーザーはECサイト上で商品を手に取って試着することができるわけではなく、手触りを感じることもできません。最終的に商品を売ってくれるのは商品の写真になるので、商品を正しく表現できる高品質な写真を用意するようにしましょう。

商品の表示方法が優れているほどECサイトへの訪問者は増え、コンバージョン率も上がります。質の悪い商品画像はコンバージョン率の低下と直帰率の増加につながります。検索エンジンは直帰率の高いサイトを嫌うので、結果的にトラフィックが減ってしまいます。

ECサイトの写真のベストプラクティス

  • 商品の細かい部分まで見えるように拡大機能を取り入れる
  • 動画を使って商品の利便性を説明
  • 解像度の高い写真を含める
  • 360度ビュー画像を取り入れる
  • 商品ページに3Dを掲載

商品に触れられるという点ではECサイトよりも実店舗のほうが優勢ですが、高品質な画像や動画を使って簡単に対抗できます。

#3. 分かりやすいCTA

ECサイト上でユーザーがアクションを起こしやすい環境を整える必要があります。明確なCTAを提供することでコンバージョン率が上がり、ユーザーをバイヤージャーニーの次の工程にスムーズに誘導できます。

ECサイトのCTAのベストプラクティス

  • オレンジ色と赤色のCTAボタンが高いコンバージョン率に結びつきやすい
  • 何色であったとしてもCTAボタンはページ上で目立たせる必要がある
  • 背景と対照的な色のCTAを使う
  • キーワードやフレーズ、アクションなどを含むトリガーワードをCTAに取り入れる

CTAは色やフレーズに関わらず常に目立たせ、スムーズな移動を提供できるようにしましょう。

#4. レスポンシブデザイン

インターネットユーザーの半数はモバイル機器で検索しています。しかしオンラインショッピングにおいては72%という驚異的な数字に跳ね上がります。さらにGoogleはレスポンシブ対応しているウェブサイトを優先的に表示させます。つまりレスポンシブデザインがなければ、せっかくのチャンスを台無しにするということになります。

ECサイトのレスポンシブデザインのベストプラクティス

  • ページの読み込み時間は2秒以内にする
  • ページ読み込み時間改善のため画像とテキストを圧縮
  • シンプルなページ構成

大きなサイズのフォント、コントラストのあるCTA、そしてすっきりとしたページはモバイル機器でも最高の顧客体験を提供することができるでしょう。

#5. ソーシャルプルーフ

ECサイトへのソーシャルプルーフの追加はデザインのベストプラクティスにおいてとても重要です。あなたの会社が信用に足る存在であったとしても新規訪問者はそれを知りません。ソーシャルプルーフがあることでユーザーからの信頼は高まり、コンバージョン率も上がります。

ECサイトでは下記のソーシャルプルーフを積極的に表示しましょう。

  • ユーザーのレビュー
  • 受賞歴
  • 会社の最新情報や開発情報
  • プレスリリース
  • 動画での口コミ

大量に情報を載せる必要はなく、顧客の立場で考えたときにどれが価値のある有用なソーシャルプルーフであるかを判断しましょう。

#5. ブランド力の結合

2023年のウェブデザインにおいて欠かせないもう1つのベストプラクティスにオムニチャネルでのブランディング体験の提供があります。オンラインで一貫性のあるブランディングを展開することでユーザーがあなたのECサイトを訪れた時に戸惑うことがなくなります。

ウェブサイト、ソーシャルメディア、そして名刺に至るまでデジタルとフィジカルチャネルのすべてにおいて一貫した顧客体験の提供が求められます。

ブランド力の結合におけるおすすめの方法

  • ECサイトのトップページやデジタルチャネルではロゴを目立たせるように配置
  • 他のチャネルのロゴはウェブサイトのトップページにリンクする
  • オンラインで使うフォントは名刺や商品のパッケージで使われているものと同じものを使用
  • すべてのブランド資産において一貫性のあるブランドボイス、トーン、メッセージを使用

最後の点について、動画やチャットボット、その他ユーザーとのやり取りにおいては一貫性のあるブランドボイスを提供するようにしましょう。一貫性のあるブランディングはあなたのビジネスに個性を与え、その結果競合の多い市場でもあなたの存在を際立たせてくれます。

まとめ:2023年のECサイトデザインのベストプラクティス

ウェブデザインのベストプラクティスについてご紹介しましたが、すべての中心にあるのはユーザーです。ユーザーのニーズと快適さを最優先にすれば彼らがリピーターになってくれるようなウェブサイトをデザインできることでしょう。さまざまなデザイン要素をEC店舗に取り入れることはユーザーにとっても、あなたのビジネスにとってもウィンウィンな結果をもたらします。

ECサイトのデザインをレベルアップさせて2023年を今まででもっとも収益性の高い一年にする準備はできましたか?

ぜひ弊社のマーケティング専門家までご連絡ください(ご相談は無料です)。