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WeChatのビジネス用のアカウントを作成して中国市場に参入する方法

おそらくWeChatという名前を聞いたことはありますよね。 

“Facebookの中国版”と言う人もいますし、メッセージや通話アプリという認識をお持ちかもしれません。 

いずれにせよ、中国国外の人のほとんどがただのソーシャルメディアアプリだと思っているでしょう。 

もしあなたもそうであれば、WeChatがECビジネスに秘める可能性を正しく認識できていません。WeChatはありきたりなメッセージアプリでもなく、オールインワンのソーシャルメディアアプリでもないのです。 

WeChatの本質は巨大なデジタルエコシステムです。通話、メッセージ、動画、オンラインペイメント、グループ機能はもちろん、それ以外にも数多くの機能を備えたプラットフォームなのです。 

アクティブユーザー数は10億人を超えており、中国のソーシャルメディアプラットフォームでトップの座を築いています。もし中国市場で成功するための足掛かりを得たいのであればWeChatが欠かせません。

WeChatの知識がまったくなくても心配無用です。Lingbleはグローバルに活躍するECの専門家と協同しており、中国市場参入に関するアドバイス経験が豊富にあります。WeChatとは一体どんなプラットフォームなのか、ECビジネスにおけるメリットとしてなにがあるのか、外国企業としてビジネス用アカウントを作れるのか、などを今からご説明します。なお、アカウントの設定はとても簡単です。

WeChatとは? 

WeChatは2011年にテンセントによってローンチされました。以来WeChatは中国で一番使われているソーシャルメディアプラットフォームに成長し、中国市場への参入を検討している企業は注目せざるを得ません。 
2020年のWeChatユーザー数は10億1700万人で、そのうちの10億人が中国国内のユーザーでした。これは非常に大きな数字です。世界中の人口の7人に1人がWeChatユーザーという計算です。アメリカの総人口の3倍以上の数でもあります。

先ほども述べましたが、WeChatをただのソーシャルメディアプラットフォームを呼ぶことは適切ではありません。機能面ではFacebookやInstagramを上回ります。ではWeChatでなにができるのかを少しご紹介しましょう。 

  • メッセージ:動画の送信、電話、テキストメッセージの送信、すべてWeChatで可能です。ボイスメッセージやステッカーもあります。 
  • モーメンツフィード:Facebookのフィードのように近況や写真を投稿できます。 
  • 投稿:ユーザーはWeChat上で記事を読んだり、記事の著者にお金を送ったり、コメントを付けたり、公開アカウントの投稿を保存したりすることができます。つまり、WeChatのユーザーは企業やマーケター、ソーシャルメディアインフルエンサー、そしてオールドメディアとのインタラクションに慣れています。 
  • 送金:ユーザーはWeChatのウォレットを使ってオンラインでも店頭でも商品代金を支払うことができます。 
  • カスタマーサービス:ユーザーはアプリ内でビジネス用アカウントに接続します。主にカスタマーサービスへのリクエストを送るために使用します。 
  • サードパーティー製サービス:WeChatはオンラインショッピングやフードデリバリーサービスだけでなくDidiとも統合しています。ユーザーの生活を1か所のデジタルスペースで効率的に行えるまさにオールインワンのアプリです。

基本的にWeChatがあればユーザーはどんなことでもできます。SNSアプリとしては世界5位ですが、中国では大人気です。ユーザーはニュースのチェックから支払い、ソーシャルネットワーキングまでをWeChatに頼っています。ですから、もしあなたが中国の消費者にアピールしたいのであればWeChatのビジネス用アカウントを持つ必要があります。

WeChatをビジネスに使うべき4つの理由

2022年までに中国の消費者市場規模は8.4兆ドルになると言われています。中国は世界最大の人口を抱えており、WeChatの人気がビジネスに恩恵をもたらしていると言っても驚きはしないでしょう。ただ、WeChatのことをよく知らないと、あなたのECチームにWeChatの利用を納得してもらうことは難しいかもしれません。 

グローバル展開するECビジネスが中国市場を見過ごすことはできないのは明らかです。中国市場進出にあたってWeChatが欠かせない4つの理由がこちらです。

1 – ビルトインのECエコシステム

WeChat上で直接商品を販売できませんが、それでもなおWeChatは有益なECマーケティングツールです。WeChatを使って顧客にメッセージを送信し、顧客に残高を確認してもらったり、オンラインの顧客にカスタマーサポートを提供したりすることができます。

中国のユーザーはアプリ上でWeChatのビジネス用アカウントとの交流に慣れているので、カスタマーサポートから販売に至るまでWeChatは中国のユーザーとのコミュニケーションにおいて重要な存在です。メッセージやメールの送信、請求処理のために別のシステムに投資する必要はありません。WeChatがあれば非常に効率的なテックスタックが実現できます。 

2 – カスタマイズとローカライズ

WeChat上にEC店舗を設けることはできませんが、お持ちのアカウント上にあるすべてのものをカスタマイズすることができます。ブランディングに加えて、中国のオーディエンス向けにブランドをローカライズする絶好のチャンスでもあります。 

しかしWeChat上にはすでに数多くのブランドが存在しています。ユーザーにあなたのブランドを知ってもらうためにはマーケティング努力が必要です。 

ほとんどの消費者がそうであるように、中国のユーザーも使い慣れているアプリに自然と引き寄せられます。しかし、中国のユーザーが好むことばを使うなど、中国市場向けにローカライズするかどうかはあなた次第です。ユーザーの78%がローカライズされたEC店舗のほうが商品を購入する傾向が強いと報告されており、WeChatをビジネスで使用する際はローカライズによって多くのビジネスチャンスが生まれます。

WeChat上でローカライズし、中国市場をより早く掌握するためのもう1つの手段として、コラボレーションがあります。ともにビジネスを組める中国のブランドを見つけましょう。ユニクロは中国のローカルアーティストとコラボし、大きな話題になりました。 

中国の消費者が好きな中国のブランドを探してみてください。そしてそのブランドとコラボレーションすることで、そのブランドの信頼されているイメージを通じてあなたのWeChatアカウントの宣伝につなげることができます。

3 – インフルエンサーとのパートナーシップ

インフルエンサーは欧米だけに存在する現象ではなく、中国国内、とくにWeChat上でも大きな存在です。中国市場ではインフルエンサーは主にKOL(キーオピニオンリーダー)と呼ばれており、彼らがWeChatで宣伝した商品はフォロワーの1.5%がすぐに購入すると言われています。 

インフルエンサーたちは中国の消費者の信頼を得ており、彼らを起用することであなたのことも同じように信頼してくれるようになります。ただし注意が必要です。インフルエンサーが宣伝する際はあなたのウェブサイトではなく、WeChatのビジネス用アカウントを紹介してもらうようにしてください。中国の消費者はWeChat経由で商品の知識を得ることに慣れているので、リンクのクリックとウェブサイトへの移動が必要になるとROIが下がってしまいます。 

4 – ミニプログラム

WeChatにはブランドにとってもユーザーにとっても素敵な機能がたくさんありますが、その中のひとつにミニプログラムがあります。ミニアプリとも呼ばれるこの機能はWeChatアプリの中で動作するアプリケーションのことです。ミニアプリはダウンロードする必要はなく、WeChat上で見つけるだけで使うことができます。 

ユーザーがウェブサイトで体験する自由度と独立性をミニプログラムでも再現したいですよね。そう、WeChatが提供する便利で多様性のあるエコシステム、そして巨大なユーザーベースの中で。たとえば、ミニプログラムではデザインや表示させたい画像を自由に選ぶことができます。ミニプログラムがあれば、単に商品ページへのリンクをシェアするのではなく、WeChat上で視覚的に商品をアピールすることができます。 

でもどうしてウェブサイトに誘導できるのにWeChatを使う必要があるのでしょうか?それは中国におけるソーシャルシェアリングがキーとなっています。中国の消費者はソーシャルプラットフォームであるWeChatを通じてECのプロモーションを友人や家族とシェアする傾向が非常に強いです。言い換えれば、WeChatはペイド広告の5倍の収益を生み出す口コミマーケティングの障壁を取り除くことができるのです。 

また、ネットワーク環境の整っていないユーザーもミニプログラムを使うことができます。もしWiFi速度の遅い地域のユーザーに遠隔でターゲティングする場合でも、ミニプログラムを使えばインターネット接続なしで支払い処理をすることができます。 

ミニプログラムは複雑そうで高い技術が必要に思えるかもしれませんが、もう1度考えてみてください。いわゆる一般的なアプリとは違い、複数のOS向けにミニプログラムを作る必要はないのです。 

もしミニプログラムに投資する余裕がなければまずは公式アカウントから始めてみましょう。公式アカウントは認証されたサービスアカウントか購読アカウントなので、ミニプログラムを作ることができます。 

ただし、これらすべてを一人でする必要はありません。LingbleのWeChat専門チームがあなたのためのミニプログラムを作成するので、より早く中国のユーザーにリーチできるようになります。 

外国企業としてWeChatのビジネス用アカウントを作成する4つのステップ

WeChatは中国のアプリなので中国国外の企業が登録できるのか疑問に思うかもしれませんが、ご安心ください。WeChatのアカウントをもつことは可能です。中国の企業よりも追加の手続きが必要ですが、難しいことはありません。 

実際にWeChatへの参加を検討し始めたら、次の4つのステップに従って手続きを進め、WeChatでのECビジネスをスタートしましょう。 

1 – アカウントの種類

WeChatへの参加を検討している場合、まずアカウントの種類について詳しくなっておくことをLingbleではおすすめしています。 

最初に作るべきアカウントはサービスアカウントです。そしてこれが最適なアカウントの種類でもあります。特にパブリックプラットフォームの機能を使いたい場合はサービスアカウントがよいでしょう。 

サービスアカウントの内容 

  • プッシュ通知によるブロードキャストメッセージを月に4件まで送信可能
  • ブロードキャスト1つにつき最大8つまでのアーティクルを投稿可能
  • オフライン店舗を提案するGPS通知(ユーザー認証が必要)
  • カスタムメニュー
  • WeChat Pay、クーポン
  • CRMなど向けのAPI
  • 外部へのリンク

次におすすめなのが購読アカウントです。頻繁にコンテンツを発信したい場合はこちらのアカウントをおすすめします。購読アカウントの内容は次の通りです。 

  • メッセージは1日1件まで
  • 専用の購読メッセージフォルダにブロードキャストメッセージを表示
  • ブロードキャスト1つにつき最大8つまでのアーティクルを投稿可能
  • オフライン店舗を提案するGPS通知なし
  • プッシュ通知なし
  • モバイル支払い利用不可
  • EC機能なし
  • API利用不可
  • 外部へのリンク不可

購読アカウントでは支払い機能が利用できないので、ほとんどの企業がサービスアカウントを選ぶでしょう。どちらを選ぶかはあなた次第です。 

2 – 書類の準備

外国企業はすぐにWeChatに登録することはできません。先に書類の提出が必要です。WeChatへの登録作業をスムーズに済ませるため、時間に余裕をもって必要な書類を準備しておくことをおすすめします。 

中国国外の企業は次の情報が必要になります。 

  • メールアドレス
  • 事業者登録番号などの事業者登録情報
  • アカウント管理者の情報(パスポートや運転免許証のコピー)
  • アカウント管理者の電話料金の請求書3か月分
  • 電話番号
  • 銀行口座情報(WeChatアカウントの維持には年間99ドル必要です)

WeChatのビジネス用アカウント開設には1-2か月かかると予想されるため、少し待つ必要があります。

3 – アカウントの開設

いよいよWeChatのアカウントを開設します。公式登録ページにアクセスし、“Register Now”(登録)をクリックします。

次にアカウントの種類を選択します。中国国外の企業はデフォルトでサービスアカウントが選択されています。ここではサービスアカウントを選択することをおすすめします。

次に、メールアドレスやパスワードなどを登録します。 

次の画面では、会社やアカウント管理者の情報を入力します。アカウントを開設するためには次の情報を登録する必要があります。 

  • 会社名
  • 事業者登録番号
  • アカウント管理者の名前
  • アカウント管理者の携帯電話番号
  • アカウント管理者の運転免許証番号やその他の身分証明書

WeChat側での手続きが進み、アカウントが承認されたかどうか連絡があります。しかし承認されてもすぐにアカウントを使い始めることはできません。ビジネス利用するためにはアカウントの認証が必要です。

4 – アカウント認証

アカウント承認から30日以内にアカウントを認証する必要があります。それを過ぎるとアカウントが停止されてしまいます。 

アカウントの認証は難しくありません。次の情報を入力するだけです。 

  • 正式な会社名
  • 法定代理人
  • 会社の登記住所
  • 事業所の住所
  • 事業所の電話番号
  • 事業内容(営業許可証に記載がない場合は“none”(該当なし)を選びます)

まだ終わりではありません。アカウントを認証するために次の書類をアップロードする必要があります。 

  • ビジネスライセンス
  • 公式申請書、または認証申込書
  • アカウント管理者の携帯電話の請求書
  • アカウント管理者の身分証明書、パスポート、または運転免許証のコピー

WeChatで運営するアカウントの名前を作成します。商標登録済みの名称を使う場合は商標のライセンスか登録証を提示する必要があります。

“Media name”(メディアネーム)を選択した場合はメディアライセンスを提示する必要があります。 

“Optional vocabulary”(その他の名称)を選択すると、会社の正式名称以外の名前を使うことができます。もちろんWeChat上で使用可能な名前に限定されますし、その名前を使う理由を説明する必要があります。たとえば、会社名が“ステイシーズ・アクセサリー”なのにWeChat上で“アクセサリー・パレード”を使いたい場合、その理由を説明しなければなりません。 

その後、認証費用(年間99ドル)を支払い、アカウント認証手続きを開始します。

5営業日以内にアカウント認証についてWeChatから連絡があります。

さっそくビジネス用アカウントを作りましょう

中国でWeChatを超える規模のネットワークは存在しません。収益性の高い中国市場を狙っているブランドにとって、ソーシャルネットワーク機能とECの両方を兼ね備えたこのプラットフォームはマストです。WeChatはECブランドを迅速に成長させるためにもっとも最適な総合プラットフォームと言えます。 

中国でのECチャネルの拡大、コンテンツのローカライズ、インフルエンサーとのパートナーシップ、そしてミニプログラムなど、WeChatを活用して中国市場へ参入しましょう。外国企業でもたった4つのステップでビジネス用のアカウントを開設できます。アカウントがあれば今後数年間にわたってWeChatの利益を享受することができます。 

もし中国への進出を検討しているなら必ず専門家のアドバイスを受けてください。Lingbleにご連絡いただければ、中国市場への戦略的な参入、そしてEC戦略で重要なWeChatの活用方法をサポートいたします。

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