今知っておくべき11のデジタルマーケティングのトレンド

2040年には消費者の購買活動の95%がオンラインで行われるという研究結果があります。もしあなたがニッチな分野でのECビジネスの展開を検討しているのなら、デジタルマーケティングのトップトレンドに注視しておく必要があります。

急速に成長しているEC業界で成功を収めることは、BMW Z4に乗ってロンバード・ストリート(サンフランシスコにある世界一曲がりくねった坂道)のヘアピンカーブを運転しながらギアチェンジするように、状況に応じて常に適切な判断を瞬時にしていくようなものです。最新のECマーケティングのトレンドを把握しておくことはマストであり、これを見逃すと競合に先を越されてしまいます。

そこで、今回のブログではECでおすすめのデジタルマーケティングトレンドのリストをご紹介します。これらのトレンドを活用して、ニッチな業界で成功を収めましょう。

おすすめのECマーケティングトレンド

これからご紹介するデジタルマーケティング戦略やECサイトの機能を使ってビジネスを常に最先端の状態に保ち、顧客満足度を向上させましょう。これらのトレンドを取り入れれば利益とトラフィックの増加、そして顧客ロイヤルティを手にすることができます。

#1. オムニチャネル体験

オムニチャネルでの顧客体験の提供はECショッピングの基本となるものです。パソコン、タブレット、スマートフォンなど、現代の消費者のショッピングには多くの手段が用意されていますEC業者としてはユーザーが使う可能性のあるすべてのチャネルでショッピングできるようにしたいと考えるでしょう。

オムニチャネルでのショッピング体験を提供することは消費者を喜ばせるだけではなく、EC事業者にも多くのオンライン検索とオンライン買い物客を手にするチャンスを与えてくれます。最大4つのチャネルで買い物する消費者はEC店舗で他の消費者よりも9%多く消費すると言われています。

いずれにせよ今日の消費者は複数のデバイスを切り替えてショッピングを楽しんでいるので、彼らがどこにいたとしても満足できるショッピング体験を提供することが重要です。

よく混同されますが、マルチチャネルとオムニチャネルは別物です。

マルチチャネルマーケティングとはユーザーが複数のデバイスからオンラインストアに簡単にアクセスできることを指します。オンラインストアはスマートフォンやパソコン、タブレットなどの画面上で正しく表示されます。

一方オムニチャネルではよりシームレスでユーザーフレンドリーな顧客体験が提供されます。ユーザーはすべてのチャネルにアクセスできますし、それらのチャネルは統合されています。

#2. 後払い決済(BNPL)

後払い決済の人気は高まっており、Adobeの2021年デジタル経済指標によると、この支払い手段は2021年3月までに前年比で166%増加しています。若年層の消費者がSquareやKlarnaなどのBNPLブランドの人気を後押ししています。

後払い決済はEC事業者と消費者の両方にメリットがあります。消費者は欲しい商品を基本的に掛買いで購入できますが高い金利を払う必要はありません。また、後払い決済を使えば高価な商品を購入するときの金銭的な負担を和らげることができます。

販売業者側は商品代金を前払いしてもらい、かつ詐欺や払い戻しのリスクからも保護されます。さらに後払い決済はコンバージョン率を高める効果があります。高額な商品がある場合、後払い決済が利用できるほうが消費者は商品を購入する傾向が高くなります。

#3. 仮想通貨やモバイルでの支払い

もう1つ需要の高まっているECマーケティングトレンドに仮想通貨やモバイルでの支払い方法があります。ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨での支払いを受け付けてみてはいかがでしょうか。これらの通貨が主流になると手数料が軽減されるため、早期導入には大きなメリットがあります。

モバイル支払いもまたEC市場でのトレンドになっています。Statistaによるとオンライン取引の3分の1はモバイルと言われています。Apple PayやGoogle Pay、そして仮想通貨による支払いは現代の消費者の中で需要が高まっています。今後のビジネスの成功のために、大きな網を投げて魚をとらえるようにできるだけ多くの支払い手段を提供することをおすすめします。


#4. コンバージョン率の最適化戦略

多くのEC業者にとって重要なのはトラフィックの獲得だけではありません。トラフィックを実際にお金を払ってくれるロイヤルカスタマーに変えることが成功の鍵になります。ここではデジタルマーケティングにおける重要なトレンドであるコンバージョン率最適化(CRO)についてご紹介します。

ユーザー体験に関するテクノロジーの数が増えるにつれて顧客中心のCRO戦略や戦術も同様に増えています。CROには次のようなものがあります。

  • 適切に配置されたCTA
  • ページ読み込み速度の向上
  • ABスプリットテストの要素

また、ページ読み込み速度はCore Web Vitals(コアウェブバイタル)において重要なポイントになるため、CROはウェブサイトのSEOの向上とトラフィックの増加にも貢献します。検索エンジンは読み込み速度が早くユーザーフレンドリーなウェブサイトにより多くのトラフィックをもたらします。

#5. 拡張現実と仮想現実

店舗を訪れた人が商品に実際に手を触れ試すことができる。これは今までEC店舗よりも実店舗が勝っていた点ですが、拡張現実や仮想現実が利用できる今となっては過去の話です。

拡張現実はユーザーにインタラクティブで魅力的な体験を提供することができます。実際に店舗に行かなくても洋服やジュエリー、コスメなどを試すことができます。家具においても拡張現実を利用すれば自宅にレイアウトするかのようにイメージできます。

拡張現実と仮想現実は最先端の技術であり、デジタルマーケティングの主要なトレンドなのでマーケティング活動に取り入れることをおすすめします。

#6. ライブコマース

ライブコマースとはいわゆるテレビショッピングとは異なります。多くの消費者が画像の代わりに動画を見てショッピングすることを好んでいるため、ライブコマースの流行に乗り遅れないようにしましょう。

ライブコマースはデジタルマーケティングのトレンドの中でもっとも重要な存在です。ライブコマースではインフルエンサーが商品を実際に手に取って使い方を紹介し、視聴者に商品をすすめます。これはショッピング体験のパーソナライズにつながります。

視聴者はリアルタイムでインフルエンサーに話しかけ、商品やブランドに関する質問を投げかけることができます。あなたは有名なインフルエンサーの視聴者の前に立ち、新たな潜在顧客を目の前にしてYouTubeやFacebook Live、Switchなどで商品を販売することができます。とても革新的かつ最先端のマーケティング手段です。

#7. チャットボット

チャットボットを利用した会話型マーケティングはEC事業者と消費者の両方に多くのメリットをもたらします。

  • 顧客エンゲージメントの向上
  • パーソナライズされたショッピング体験の提供
  • 迅速なカスタマーサポート
  • コストは削減しつつも生産性はキープ

チャットボットはユーザーから受ける一般的な質問にはリアルタイムで回答できるためあなたの時間の節約になります。また、チャットボットは商品の提案や告知もできますし、リードをコンバージョンに結び付きそうな商品に誘導することもできます。ダイレクトセールスでのチャットボットの活用は流行りのデジタルマーケティング戦略であり、消費者の最大60%がチャットボットを経由して日用品を購入しているというアンケート結果もあります。

#8. 音声検索

音声検索用にコンテンツを最適化することで競争力を維持できます。また、音声対応ボタンがあればユーザーはスマートスピーカーに話しかけることで商品を検索できるようになるのでより多くのオーディエンスを獲得できます。

音声検索に最適なキーワードやフレーズをSEO戦略に取り入れて、音声検索のメリットを最大限享受できるようにしましょう。

#9. サステナビリティ

今日の消費者にとって環境保全はとても重要なトピックであり、将来的にもこの傾向は続くでしょう。ある調査によると、消費者の75%は簡易包装を好み、50%はよりサステナブルな洋服を選ぶと言われています。

  • ペーパーレス化
  • 生分解性包装の使用
  • リサイクル可能なアイテムの提供

消費者は二酸化炭素の排出量や環境への負荷を意識的に減らす努力をしているブランドを応援したいと考えています。

ECの新たなトレンドに対応する方法

驚くような速度で成長しているEC業界でトレンドに乗り遅れないようにするための方法がいくつかあります。また、すべてのトレンドを取り入れることが必ずしもベストではないと覚えておいてください。無駄な支出を増やさないためには重要な部分に集中して、戦略的に進めることがポイントです。

  • 業界紙やインフルエンサーの動向を注視する — 顧客が喜ぶ商品を仕入れて販売するのが売り手の仕事です。そして業界の動きを追うのはインフルエンサーや出版社の仕事です。新たなトレンドを知りたい場合に彼らは素晴らしい情報源になります。
  • 最新のトレンドのレポートや情報を読み込む — これらの資料は人々の噂話などではなく、実際の事実や数字に基づいています。データを活用した意思決定を行い、ECトレンドを最大限活用しましょう。
  • 顧客から直接フィードバックをもらう — 顧客が求めているものが分からなければ直接尋ねてみましょう。アンケートを送って具体的なフィードバックをもらい、彼らが求めているものに関する情報を手に入れましょう。
  • 競合他社の動きを探る — 他社がいずれかのトレンドを取り入れているか、成功しているかなど調べてみましょう。自社で試行錯誤するのではなく、他社がうまくやっている戦略を真似してみましょう。

Lingbleにご連絡ください

LingbleはECの専門家であり、業界のトレンドやもっとも効果的なデジタルマーケティング戦略を常に把握しておくことが私たちの仕事です。テクノロジーや顧客の要求は絶えず変化し続けていますがそのすべてに対応しようと身構える必要はありません。

あなたのブランドを成功に導くデジタルマーケティングプランをお探しでしたらぜひともLingbleのECマーケティングの専門家にご相談ください。